私のなかの私
頬をぶたれた少年がひとり
日暮れの道で泣いている
父が憎いと声とがらせて
涙でゆがんだ空見てる
遠い未来が不安でならず
呼ばれて返事しなかった
だけどやっぱりきみが悪いよ
自分を隠しているからさ
さあ鉛筆しっかり握りしめ
私という字を書くのです
白いノートの私にだけは
夢を話してゆくのです
君しか書けないその物語
私という名の物語
人生というノートの最後の1ページに、
私は「私」が好きでした とかけたなら
それは1番美しい「私という名の物語」
楽しい時ばかりではない。苦しい時、つらい時、泣きたい時、逃げ出したい時。
それもすべて含めて、「私という名の物語」
その主人公は、いつも決まって自分です。
人は何度自分の名前を書くだろうか・・・。